そういえばあんまり暑いので忘れてましたけど、もう9月ですね。この時期になると、毎年「そういえばもうインターンが終わった頃だな」なんて思います。僕は以前の会社で採用をやっていたことがあるんですけど、今日はそんな昔のネタを一つ。
ご存知の通り、夏休みになると、大学生たちが社会や企業を知る一つの手段として「インターン」を始めます。僕が前にいた会社も、いつの頃からかインターン制度を導入していました。僕が就職活動をしていた頃はその会社ではやって無かったし、そんなものを導入できるのは比較的余裕のある大企業しかないと思っていたので、おー、うちの会社も景気いいねぇと思った記憶があります。
内容も結構良くって、ただ会社の中で雑用やルーチンワークをさせるのではなく、実際に発生している顧客の問題をテーマに現場の社員と一緒にディスカッションをしたり、「組織とは」「就職とは」といったテーマでブレーンストーミングをして、学生の頭をほぐしたり鍛えたりする、そんなことをやっていたようです。大学3年の夏から意識して就職活動をしている学生なんて、増えてきたとはいえまだまだ少数、年明けの2月から活動を始めた僕からみると、インターンに参加した人はすごいアドバンテージを得ているなと素直に思いました。
一方で、僕はある年に採用担当になったんですけど、その時に衝撃的な話を聞きました。随分前のことなんで正確な数字は覚えていないんですけど、最終的に入社する人うち、約50%~70%が早期接触者、いわゆるインターン生だったんです。これはどういうことだと思います?
肯定的に見れば、早くから学生と会社が関わりを持つことで、お互いに対する理解が深まって、マッチングする確率が高くなったと言えます。学生も、よく分からない企業よりも、自分が「よく知ってる」と思える企業に入りたいと思うだろうし、社員と何度も接していれば、自分が働く姿もなんとなくイメージできるし、彼らと楽しく働けそうな気分になるでしょうね。
しかし、別の視点でこの数字を捉えると、多くの人たちが就職活動を開始し、他の企業も力を入れる時期の接触者は、母集団の大きさのわりには入社してくれないということが言えます。単純に選択肢が増えるから選ばれる確率が低くなる、と言ってしまえなくも無いんですけど、選択肢が増えるのはインターン生も同じこと。それでも数字に大きく差があるのはどういうことかな、と。
ここでのポイントは『企業の採用活動とは、本当は何をどうすることなのか』ということだと僕は思います。
えっと、今日はここまで。続きはまた明日。
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